関東の坂道を登るぞシリーズ第3弾は奥日光。
もう少し季節が下ると関東有数の見事な紅葉を楽しめる場所ですが、
クルマの渋滞もハンパないというウワサです。
今回は景色よりも坂道目当てですから、
混まない今のうちがチャンスです。
東武線の駅に降り立ったのは午前8時過ぎ。
自転車を漕ぎ出すと、頬にあたる風が季節の変わり目を教えてくれます。
ついこの間まではねっとりと湿っていた重たい風が、
今日はからりと乾いています。
勢いよく呼吸して水蒸気を吐き出していたはずの木々の葉はようやく息をひそめ、
ひんやりとした空気の中に土の香りを感じることができるようになりました。
すぐにまた冬が来るのを知っているから、
秋の始まりは目覚ましのいらない土曜日の朝のように贅沢です。
たっぷり楽しむことにいたしましょう。
まずは、かの有名ないろは坂を登ります。
カーブ毎に、いろは四十七文字が一文字づつ割り当てられているんですね。
道は登り専用と下り専用に別れているので、登りのカーブは半分の23くらいですか。
えっと、「いろはにほへとちるぬるをわか・・・・」
僕は「あいうえお五十音」で育ちましたので、
目指すべき最後のカーブの文字が何なのかわかりませんでした。
とりあえず、カーブが多い分斜度はゆるめなので、
「あと何文字.....」とか念じながら登るようなストイックな坂じゃなさそうです。
ゆったり、ゆったり、少しずつ高度をあげていきます。
クルマが少ないからサルも出てこない。
ああ、渋滞してなくてよかった。
目の前の視界が開けると、明智平はすぐそばです。
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