上竜頭、下竜頭の二つ崖岬に囲まれているから浜伝いには来れず、
この浜へいたるには、背後の急な丘を越えねばなりません。
そんな地形のおかげで、
浜はここだけ隔離された特別な空間になっています。
その昔は、「知っている人たちだけの」
プライベートビーチだったことでしょう。
そして高知にきたら、ここはハズセません。
それはもちろん、この人が居るから。
彼にとって、桂浜は故郷のシンボルともいうべき大切な存在だったようです。
だからこそ、ここでこうして銅像となっているのでしょう。
ところで、
銅像はほとんど唯一残された写真の姿から起こされたものですが、
それは写真館で撮られたモノなので、本人は海など見ていません。
「太平洋を遥か見渡す」というのは
銅像をつくった人たちの願望でしょう。
亡くなって200年以上経つというのに、
我々はまだ彼に何かを期待しているのかもしれませんね。
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