色は匂えど奥日光 その2

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戦場ヶ原。
男体山と赤城山が中禅寺湖の縄張りを争って戦った場所なんだそうです。

神話の時代には、山さえ動き出すほど自然の表情は豊かだったのですね。
山は語りかけた言葉にも応えてくれていたのでしょうか。
湿原を分断する舗装道を走ってきた僕に、その言葉がわかろうはずもありませんけれど。

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いろは坂の上には、華厳の滝を望む展望台へのロープウェイ駅があります。

この辺りが明智平。

日光東照宮の上に明智の名があるのは奇遇ですが、彼がいなければ徳川の世もなかったはずですから、ある種控えめなオマージュだったのかもしれません。

また、噂好きの江戸市民がミステリーを仕立てる格好の材料にもなっていたようですね。

この明智平を過ぎると、キラキラ光る中禅寺湖はすぐそこ。
登り坂はひとまず終わり、道は湖畔の木立を抜けていきます。
この道は本場ドイツに習って「日本ロマンチック街道」という洒落た名前がついたドライブコースで、軽井沢を経て小諸まで続いています。


高度が高くなり少し冷たくなり始めた風は、登りでかいた汗を乾かすのにちょうどいい。
日が沈まないものなら、このまま小諸まで走っていきたい、そう思えるほど快適です。

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戦場ヶ原を過ぎると、再び登りが始まります。
目の前に聳える金精山を越えると思うと、なにやら痛快な気分ですね。

金精峠のトンネル前あたりが本日の最高高度1850m。
心拍が上がりすぎないペースを維持できたので、無理なくすんなり上がって来れました。

あとは沼田まで一気に下りです。
通勤ラッシュが始まる前に東京に着けるよう、急いで駅まで降りましょう。




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