養殖筏が犇めく紺碧の湾を望む岬の丘。
本来なら木々で覆われているはずの斜面が、
一面城塞のような石垣で覆い尽くされています。
ここは宇和海に突き出た岬にある水荷浦。
真水が手に入らず、人が荷負って運ばねばならぬほどの
きびしい土地であったことからつけられた名です。
そのきびしい土地で生きるため、
斜面を削り、石を一つ一つ積み上げて
開墾を続けてきた歳月が、この見事なだんだん畑をつくりあげたのです。
高度成長のころ、畑は一時衰退してしまったことがあったそうですが、
地元の方々が保存に力を尽くし
再び美しい景色と、おいしいジャガイモを取り戻したそうです。
その畑の麓にある「だんだん茶屋」でいただく丼セット。
養殖筏で育てた鯛とアジの丼と、
付け合わせの小鉢はだんだん畑でとれたジャガイモ料理。
「すぐそこで」獲れたものばかりの
貴重で贅沢な組み合わせです。
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