堤防に咲く黄花秋桜


堤防を駆ける君たちを見送りながら
僕に見えているのは

同じ道を走っていた
あの頃の自分の後ろ姿。

一生懸命にゴールを目指す君たちが
おそらく気に留める余裕もなく

通り過ごす路傍には
得難く美しい花の色があることを

走りゆく道の先が
決してモノトーンではないことを

君たちが気づく日まで
ちゃんと守っていくのが
おとなの責任。


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