秋燃える 東福寺


燃える楓の色が波のように渓谷を埋め尽くし
洗玉澗にかかる通天橋は
色彩のうねりに飲まれる小舟のよう。
紅葉に湧く京都の中でも
屈指の景観で不動の人気を誇る東福寺。
その眺めは噂に違わぬ素晴らしいものです。


ただし人気に比例して繰り出す人出も半端なく
鈴なりの人波は境内はおろかJR東福寺駅のホーム、
ひいては
京都駅奈良線のターミナルに停車中の列車を通勤電車なみの混雑にするほど
延々と続いており、
「げんなり」とか「うんざり」という言葉を呑み込みながら
この巨大な人波に同化し数時間を耐えぬく強いココロがなければ
とても通天橋の上には辿りつけません。


秋の京都に来たならば、一度は見ておきたい景色ですけれど。

さてあなたなら、どうします?





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