計算機の系譜その3 CASIO 140-A

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カシオ計算機が世に送り出した最初の計算機。


「机」の下にはリレー回路がぎっしり詰まってます。
リレー回路はすぐにトランジスタに置き換わり、
リレー式の計算機が普及したのはわずか数年の短い間でしたが、
高度成長期の波に乗って大いに売れ、
僅か数名で始めたカシオを大企業へ成長させる土台を築きました。

テンキーの採用とか単一の表示窓とか、
今では当たり前になっている操作部のデザインですが、
この当時としては画期的だったそうです。

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ちなみに、同時期に富士通が国産初の商用コンピュータ
FACOM 128Aの生産を開始しています。
このFACOMというブランドは、開発者である池田敏雄の名とともに日本のコンピュータ界に打ち立てられた金字塔ですが、
残念ながら国立科学博物館に展示はありません。

富士通の沼津工場にはFACOM 128Bが今でも稼働可能状態で保存されているそうです。
なんでも動くコンピュータとしては世界最古になるそうですが、たった50年で世界最古とはこの分野の進歩がいかに早いかがわかりますね。





シリーズ:国立科学博物館


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