夏の田んぼ


ぎらぎらとつきさす日差しを
なんとか和らげようとふきだす汗は

身体じゅうにまとわりつく湿気のおかげで
ちっとも蒸発することができず

しかたなく地面にしたたり落ち
そこからまた湿気となって湧き上がり
あたりの空気をおもくして
身体の動きはどんどん緩くなっていき

こんなに暑い夏の間にも
稲穂の実は膨らんで
いつの間にやら頭を垂れ始め

すこしづつ、秋が始まっていまきす。




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