雨の壁


天の底が端から崩れていくかのように
襲し寄せてくる
雨の壁。

いつからか、
何かの均衡が崩れてしまったのでしょうか。

それとも
長い長い地球の歴史の中で
ほんの気まぐれに収まっていただけの激情が
また蘇り始めたというのでしょうか。

急に降り始める雨を
「夕立」と呼べたのは
もう過去のことなのかもしれません。




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