静寂の朝〜摂津峡公園

うららかな陽気に包まれた火曜日。天気予報では、おそらく今年最後の暖かさとアナウンスされていました。そこで溢れる光を惜しむため、早朝から近所の摂津峡公園へ向かったのです。


谷間から差し込んだ新鮮な波長の朝日が色づき始めた木樹の葉を透けて落ち、静まった空気を暖めて、流れが緩むあたりにかすかな朝靄をたてていました。せせらぎと、めざめはじめた小鳥たちのさえずりと、ときおり響く枯れ枝がぱちんと弾ける音。太陽が真上にいたり、活動の昼がやってくるまでの間の静寂の時間でした。

案の定、二日後には真冬のような寒気が押し寄せ、あの時間は季節の波の向こうへ押し流されていきました。


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