明治村を歩く 港町の洋館

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明治村は入鹿池畔の高台に位置します。
入鹿池は寛永年間に造営された周長16kmを越える巨大な灌漑溜池で、村から入鹿池を臨むと、まるで湖のような眺めです。

この眺望を生かし、神戸・長崎といった港町から移築された洋館が並んでいます。

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そして、長崎の外国人居留地から移設された住居。
この二つが並んで立っているところが、いかにも明治村らしいですね。

邸内は当時の家具もそのまま展示され、生活の匂いが残されています。
長崎の住居には、なぜか軍艦島のミニチュア。
炭坑廃止によって島ごと置き去りにされ、
高度成長期の街がそのままタイムカプセルのようなゴーストタウンとなったわけですから、どことなく明治村に通じるものがあって興味深いですね。

そしてもう一つ、港からは少し遠いですが西宮市甲東園にあった住居、芝川又右衛門邸。
阪神淡路大震災の被害により解体され、移築再建したものです。

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災害被害に遭い消え行くはずの建築物に、蘇る場を与えるのも明治村なのですね。
現実的には莫大なお金と労力のかかる事ですから、その機会は希少なのでしょうけれど、
チャンスがあるのと全くないのでは大きな違いです。
建物ごと移築して展示する博物館というのは、貴重な存在ですね。





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