暮れゆく尾瀬沼


残雪に照り返して
これでもかと紫外線を浴びせ続けていた太陽が
空と地の境界線へ近づいたかと思うと
あっさり降参
山の向こうへ消えていこうとしています。

冷やされた空気が
一陣の風となって吹き下ろし
鏡のように静まった沼の水面に
さっと波紋を広げながら
頬をひんやりと撫でて通り過ぎていきました。

夕陽の朱が夜のブルーと混ざり合う
黄昏のマジックタイム。

尾瀬沼は
寒い夜へと沈んでいきます。




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