しん、と冷えて 動きを止めた
乾いた空気の静けさの中
どこからかミミズクの
ホウ、ホウ、と
囁く声が聴こえます。
見上げれば煌々と輝く月明かり。
あの明かりへの感謝と畏敬は
その何百倍もの光を得て
暗闇の恐怖から開放された人間が
引き換えに失ったもの。
仄かに瞬く
控えめな星たちの瞬きは
明るく照らす
月が地平に沈んだ後に
こっそりひそかに
その姿を現します。
大規模工事による電力開発計画から
環境保護のモデルケースへ
大きな転換を遂げた
この尾瀬の地で。
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