ケータイのこと


むかしむかし。

システム開発会社の駆け出しだった僕は
楽しい飲み会の席からポケベルで呼び出されて引き上げていく運用チームの面々を見てIT従事者の悲哀を実感し、どこにいても捕まってしまう携帯通信機器を忌み嫌っていたのでありますが、
時代にも需要にも、そして自分自身の好奇心と物欲にもあえなく屈し、
ポケベルが通話可能なケータイへと変化してから程なく僕の一張羅の背広の胸ポケットは彼の専用スペースと化していたのでした。

それから幾年月。
モノクロだった小さな表示窓は「電話をかける」ための主役だった番号キーまで押しのけて全面に居座るようになり、
名前もケータイからsmart phoneに替わりました。(巷では「スマホ」と略すらしい。)

で、僕のケータイもとうとう、こんなのになりました。


Docomoの「スマホ」SH-02E(近頃話題のシャープ製)。

僕は元々「携帯端末」と「携帯電話」は別ものと思っていたので
前者はPalm→Clieときて当然のようにiphoneに落ち着いたんですが、
そうなるとキャリア2社と契約するのはもったいないって気になって
昨年ガラケーの最強武装「お財布ケータイ」機能が搭載されたのを機に端末と電話を一本化しDocomoの「スマホ」を試すことにしてみてました。
ところがこのスマホ、レスポンスは遅いしよく落ちるしオマケに電池は一日持たない、というまったくスマートじゃない端末でありました。
(出たばっかりのandroid OSだったから、仕方ありませんけどね。)
やっぱsmart phoneはiphoneだったね、
でもdocomoはiphone使えないし、
かといってdocomoとは10年来のお付き合いなので割引も最大、捨てるにはオシイし、
などとイジイジしてたら、
「LTEへ移行したらテザリングがタダになるのよ」
っていう甘い誘いのCMを見てしまってその策略にまんまとハマリ、
もっかいdocomoの端末を買ってみることにしたわけです。

ーーーところで
PalmとかClieとかAndroidとかLTEとかテザリングとか、それっていったい何なのよ、と思っているアナタ。
そんな呪文を知らずにこれたアナタは、きっと呪縛に囚われることなくマトモな生活を送っておられることでしょう。
仮に分からない単語をXXに置き換えたとしても損するほどの情報は書いてませんのでご安心ください。ーーー

ともかく。
僕は新しい「スマホ」を手に入れ、

ネットも地図もサクサク動くし、電池はちゃんと一日もつし、
オマケの「clip display」は当たっちゃうし
と、今度は新しいおもちゃをイジイジしてニタニタしてるってわけです。



ちなみにこれが「clip display」。 
ちっちゃなディスプレイがついてて着信とかメールとかが確認できるとか。

ポケットから取り出せば使えるモノにさらにリモコンをつける理由が理解できないけど、
「新製品」に見事に踊らされて買い換えちゃった僕にはピッタリなのかもしれませんね。

(^_^;)(^_^;)


いつまで経っても物欲から開放されない、ってお話でした。


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