野間の大けやき



大阪府北境の地、能勢町。
静かな田園が広がるこの町は、兵庫県から入る以外は三方を山で囲われているため、自転車乗りが好みそうな峠道が多くある。






その峠のひとつ、野間峠を大阪側から越えて行くと、街道沿いにこの大木が毅然として立つのが目に入る。
高さはおよそ30メートル。推定樹齢は1000年を超えるそうだ。

稀有である。それが里にあることが、である。

ここに人が住み鍬を入れ田畑を開墾する前には、あたりは雑木林であったに相違ない。
森林にあるそれとは異なり、里に残る古木は人に選ばれ守られ続けてきたものなのだ。
この木の1000年は、この里に住んだ人々の歴史と共にある。

神様の魂が宿っていたとしても、いっこうに不思議なことではないだろう。

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