東京 午前2時



楽しかったパーティーの帰り道をひとり、歩く。

夜に取り残された客を乗せたタクシーと業務車両のみが往き交う
深夜の大通りに面した歩道は
消し忘れられた薄暗いネオンの色が
閉ざされたシャッターと冷たい路面に鈍く反射する。

ポケットに突っ込んだ手の暖かさ。
頬を撫でる夜の冷たさ。

東京、午前2時。

0 コメント:

コメント欄の表示