和田峠からの眺め

和田峠は谷筋を通るので見通しが悪いが、
相模原側へ少し下ると素晴らしい眺望が開ける場所がある。

今頃の季節は気温が下がって空気が澄んでくるので
晴れた日には山波の向こうに富士の雪景色がくっきりと見える。

和田峠。
距離はわずか4km足らず、平均斜度11%弱。
この平凡とも言える数字を見て「楽勝でしょ。」
なんてタカをくくってやってくる足自慢の自転車乗りの方々には、
お帰りの際に「さすが都内屈指と言われるだけのことはある。」
と心底、というか激しく動悸する心肺でご納得いただけると思います。




八王子から20km程度と比較的アクセスしやすいので
ここを挑戦するライダーは数多く
速い人は完登15分を切るそうですが、
普通は休みなしで登り切ることも厳しく、
一旦足をついてしまうと、漕ぎ出すのにも苦労するほどです。

谷筋を走るつづら折れの道は杉林に覆われて
景色どころかお日様すら見えず、
鬱蒼とした細い道のカーブの先に
胸をつくような坂が次々と現れるという、
正に修練と挑戦の場。

峠の頂上までは達成感以外に楽しみは無いようにすら思えます。

ところがご褒美はちゃんと用意されていて、
裏和田と呼ばれる相模原側へ少し下った場所に絶好の富士見ポイントがあるんです。
それが冒頭の写真の場所。




完登タイムは25分くらいかかっちゃいましたけど、坂道が苦手だった去年なら、足着きなしで登ることすら想像できませんでした。



進歩を噛み締めつつ富士を眺めてまったりと過ごしたいところですが、
朝の霜が溶け切れない程空気が冷えています。
さっさと降りて次へ行きましょう。



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