名鉄各務原線に乗って窓を眺めていると、田神を過ぎたあたりで突然目の前に現れました。 険しい岩山に屹然と聳えるその城は岐阜城。 斎藤道三が心血を注いで縄張りし、難攻不落の名声を天下に響かせた名城です。 道三はこの城を息子の義龍に譲り渡したとたんに滅ぼされ、織田信長は再三この城を攻めて結局落とせず、 義龍が病死し弱体化した斉藤家の家臣達を寝返らせることでようやく手中に入れる事ができました。 信長は、苦労して手に入れたの城で天下布武の志を立てたと言われています。 |
城へ行くには、あの岩山を登らなければなりません。 麓の岐阜公園からはロープウエィもありますが、折角ですから『登山道』を登ってみることにしましょう。 案内図によると、一番北側の道には『めいそうの小径』なる名前がついています。 登山道といいながら、『めいそうの小径』なんて洒落ていますね。 ここを登ってみる事にしましょう。 |
暫く登ると、看板がかかっています。
こういう山道の看板というと『自然を大切に』とか『火事に注意』とかいった実務的なものですが、かかっていたのは『それでも地球は動いている』。
ほほう、なんですかな、これは。
もう暫く登ると、また別の看板。それを見て合点がいきました。
『めいそうの小径』というのは、こういうわけなのですね。
なぜここに? というギモンは残りますが、なかなか面白い。
字体も板の素材もそれぞれ違いますから、何かのイベントだったのかもしれません。
さてさて。
1時間ほど登ってそろそろ汗をかき始めた頃、ようやくお城が見えてきました。
味のある野積みの石垣に建つ城はコンクリート製の復元ですが、この場所に建っているだけで美しいじゃありませんか。
天守にのぼれば城下町は元より遥か彼方まで見晴せます。
信長が天下を志したというエピソードに相応しい舞台ですね。
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