唐招提寺




小説だ金堂の大修理だ
遷都だなんだとのイベント毎に
人が押し寄せ
また去ってゆく。


地位や財産どころか
生涯をかけて築いた成功も故郷をも捨て
愛弟子の命や自らの視力さえも引き換えにして
いったい何が彼をそこまで駆り立てたのだろうか。

帰る場所があって
ちょっと寄ってみただけの僕たちに
わかりようなどないのだけれど。


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