川は流れる京から奈良へ




京都を流れる桂川と
奈良を流れる木津川は
八幡あたりで大阪湾へ流れる淀川に合流しています。

だからホントは、
川は
京都から大阪へ下って
大阪から奈良へ上る
が正解ですが、

この3つの川に沿って大規模な自転車道が整備されており、
ここを走ると桂川沿いに嵐山を出て
京、ちょっとだけ大阪、そして奈良と
3つの都を巡りながらゆったり川を下っていく
そんな錯覚を楽しむことができるんです。


歴史深い3大河川を巡るこの道は
急な坂道も車通りもない45km。

自転車乗りがただ走るってだけなら
物足りないかもしれません。

でも

沿道には
古くからの人々の営みが
今も息づいています。

普通の観光に飽きて
少しだけ冒険を楽しみたい。
そんな人がレンタルサイクルを借りて
初めてのロングトレイルに挑戦する、
みたいなシチュエーションが似合う
ちょっとディープな感じの
サイクリングロードなんです。

例えば。


川の氾濫に逆らわず
橋脚を残して流される「ながれ橋」。

流された橋桁は実はロープで繋がれおり、

水が引けば回収するという強かさ。


沃土に広がる農地の中に
干拓されず
ポツリと残された鎮守の森。

土をアスファルトで覆い尽くす時代を経て
鎮守の意味すら忘れられようとする今、
残し守られようとするもの。


新しくできた道の路傍に
新しくできたお地蔵様。

お供えをする心は
今も昔のまま。

時の流れと人の営みに触れながら
ゆったりとこの道を走り一日を過ごせば
あなたも風景の一部になれるかも。


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