鈴鹿でクルシむ。


新幹線のシートに腰掛けたらもう後戻りできないので
すっかり「その気」になりました。

ところが。

走る前に名古屋で前泊、
というのがいけなかった。



なぜなら

はまちゃんもおちゃさんも一緒だから
やっぱり飲むことになるのです。

ホテルにチェックインして外へ出たのは確か5時。
ようやく戻ってきたのは12時を過ぎた頃。

そして翌朝。

驚異的高視聴率をキープする朝ドラの
軽快なテーマソングが流れ始めるのと同時に
ベッドの上のケータイもチリチリ鳴り始めました。

「今どこですか?」

昨晩、名古屋のヤサへひとり帰った
(単身赴任中の)おちゃさんからです。

「今朝は8時に集合じゃなかったでしたっけ。」


例によって、そんな記憶はトんでます。
「ええと、もう出でるとこです・・。」

慌てて自転車に乗り込む様は
まさしくソバ屋の出前であります。

ペダルを回し始めると
昨夜仕込んだソバならぬ
手羽先と味噌カツのスパイスが
分解途中でウマイ具合に混ざり合い
胃壁と食道をピリピリ刺激します。

ただならぬクルシさに「今日は、そのぉ、、、」
「このまま走るの?」と問いかけたくて
二人を拝み見ると
一緒に走るはまちゃんも
駅前で待つおちゃさんも
ジツにケロりとした顔してます。

いったいこの二人の胃袋は
どういう構造になっているのでしょう?




そんなこんなで、やっぱり予定は変わる事なく
国道線をひた走り、昼前に湯元温泉に到着。

おちゃさんオススメの麦とろメシをお腹に入れると
胃壁を刺すスパイシーな刺激が幾分和らぎ、
この先の本格的山登りを前に、少しだけ気分がくつろぎます。




とはいえ、
毎日自転車漕いであそんでるワタシが
平日はマジメな仕事にいそしんでおられるお二人に
ここで遅れをとるわけにはイカナイので
スパイス混じりの油汗を流しながら
(マジに)必死でコいでなんとか先に峠にたどり着き
二人のクルしむ姿をカメラに納めることには成功しましたが、
苦しんでいるのはむしろ自分のほうなので
露出もピントもイマイチな
残念な写真となってしまいました。



上北沢の自宅から富士山5合目まで自走したこともあるという
ニンゲン離れした体力を持つはまちゃんですが、

去年また何度目かの骨折に見舞われて
只今トレーニング不足で弱っているらしい。

坂道でクルシム姿を前から見れるのは
めったないチャンスなのですが、
こちらのダメージが大きくて
それを楽しむ余裕はなく
これもナントも残念なこと。




峠を下ってダム前で休息。
アレだけ息が上がっていたにもかかわらず
下りですっかり体力を回復し
あろうことかタバコをフかし始めたまちゃんの図。

やはりこの人はタダものではない。



・・・・



さらに下ればそこは滋賀。


時間的にも体力的にもいっぱいなので
この日は大津で泊りとなります。

さて、翌日はどこまで行けたのやら。
その顛末は次回につづく。


シリーズ:さば街道をゆく




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