和田峠から松姫峠

もう10月です。

ようやく残暑が緩み始めたと思ったら
台風が居残り天候不順。

意気消沈の毎日ですが、


先週土曜日の嵐の前の
ちらっとした晴天を狙って坂巡りに行って来ました。

高尾駅から久々の和田峠を越えて
若干ナマリ気味の体に活をいれたあと、
上野原から鶴峠へ向かいます。



翌日は台風上陸の予報。
そのせいなのか、向風を強く感じます。
でもその風は先月のジメジメ熱風に比べて
カラリと乾いた秋の風です。
空は青いし気持ちいい。

途中にひなびた蕎麦屋「もみじ庵」を発見。
ちょっと早めの昼食タイムにします。
太めの本格田舎蕎麦と
地産のサクサク野菜の天ぷらセットで
850円となかなかリーズナブル。
今の季節は土日のみの営業だそうです。




鶴峠は急勾配の2つコブという
結構キビシイ坂道です。

メーター上のいっこうに減らない残距離とにらめっこしながら
ジワジワとクランクを回していると
ようやく目の前の傾斜の先に平らな頂があらわれました。

峠の頂上は展望もなく、
バス停の看板がぽつんと佇むだけですが、
荷重に耐え続けてきた足への負荷がスッと消える瞬間は
それなりの充実感を感じさせてくれます。


続く峠は鶴峠より高い場所にありますが、
取り付くためには折角稼いだ高度の
半分以上を返上しなければなりません。

で、九十九折のヘアピンカーブをいくつも越えて
えっちらおっちら。

たどり着いたのが、松姫峠。

峠からは山梨県側の眺望が素晴らしい。
峠の名は武田氏滅亡を落ちのびた
信玄公の姫が由来だそうですが、
遙か甲斐の国をも望むこの峠には
物語が必要なのでしょうね。



あとは、大月を目指して下るだけ。

苦労して稼いだ高度をあっという間に散財し
麓の人里まで降りてくると、
田んぼが秋の実りに輝いていました。


「旅のあしあと」で全体をみる

0 コメント:

コメント欄の表示