古刹大門寺の秋


大規模に切り開かれた造成宅地やゴルフ場に加えて、近年ダムやら新道やらトンネルやらが次々と造られ、すっかり様変わりしてしまった景色のなか、ここだけがすっぱり時間の流れから取り残された浮島のように、ひっそりと山中に佇む北摂の古刹、大門寺。
ともに年月を過ごした山の雑木はすっかり寺に馴染み、山門から眺める秋の色は、まるで額縁に切り取られた一服の絵画のよう。急坂の裏道はゴルフ場のコースを横切り上の宅地へ繋がるご近所さんの散歩道になっていて、通う人は皆挨拶を交わし合っていました。
こうした日常の風景が、美しい日本の秋をかたちづくっているのでしょう。

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