明日香村にて(4)




飛鳥板葺宮跡。


藤原京へ遷都した後、
捨てられた旧都で天智天皇の第六皇子志貴皇子が詠んだ歌が石碑に刻まれる。


釆女の 袖吹きかへす明日香風 京を遠み いたずらに吹く



板葺宮は父がクーデターで蘇我入鹿を暗殺した場所ともいわれます。

その後兄と叔父との骨肉の闘争を経て天皇の血筋は天智の系統を離れ、
やがて都も飛鳥から離れました。
彼の歌碑をこの地で見るのは、何かしら感慨深いものがありますね。

もっとも、藤原京の跡地は橿原市、明日香村とは目と鼻の先なんですけどね。







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