雨の大原、寂光院


夏が過ぎ
秋が訪れるまでの僅かな隙間を
容赦なく降る雨がうずめるこの頃です。

たっぷりと水分を吸収した木々の葉の
瑞々しいみどりに覆われた寂光院の石段は
もうじきあざやかな紅葉に燃えることでしょう。


艶やかに濡れた石畳の先にある本堂。
10年前、哀しく焼け落ちた跡に再建された直後には
真新しい木肌がなんだか落ち着かない様子でしたけど


季節を重ね、雨や雪に洗われて
だんだんと廻りの景色に落ち着いてきたようです。

時は流れ、決して前にはもどれません。
ならば流れる先がよりよきものであることを
願い務めるべきなのでしょう。

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