門と鷺




どんよりと垂れ下がる冬の雲の隙間から
鷺が一羽、舞い降りてきて
池から頭を出した小さな岩に
そっと留りました。



丸めた首を仕舞いこんだ羽の下は
そのぶん少し膨らんで
なんだかとっても暖かそう。

僕もつられて
マフラーの端をすこし引き上げ
息を吹き込んでみたのでした。



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