浸食を拒み削り残された荒々しい断崖から
ダイナミックに流れ落ちる奥久慈の清流が
秋色に染まり始めました。
その景観の見事さはもちろん日本有数のものですが、
対岸の岩山に穿たれた大掛かりなトンネルこそ、
「袋田の滝」の名を全国区にしているのかもしれません。
本来なら相応に険しい山道を分け入らなければ
拝むことのできないであろう滝全体の俯瞰を
ちょっとしたお散歩程度の気軽さで楽しめるからこそ
大勢の観光客を呼び込めるのだと思われますけれど、
単に滝を見るためだけの設備としては
他に例がないのではないでしょうか。
なんだか漠然とした罪悪感がないではありませんが、
ともかくそのおかげで
秋に彩られる滝の姿を堪能できるわけです。
一見の価値は充分にアリですよ。
なお、現地までのアプローチに
トンネルはありません。
それはそれなりに時間がかかりますので
あしからず。
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