春のあしおと


飛鳥の棚田に降り注ぐ
うららかな小春陽をうけて

桜の若木が
少しばかり気を急いたのか
小さな枝に連なる蕾を
早々と一斉に開いていました。



刈り取り跡に蒔かれた種は
ようやく温んだ陽気に誘われ
土の布団を抜けだして
可憐な白に咲きました。


春は、もうそこ。
ほら、
息のかかるほどすぐそばに。


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