スバルのボンボコ




車体のデザインは有名なドイツ車のパクリのようでもあり、
パワー不足から車内ヒーターさえ使えず、
白煙と騒々しいエンジン音をまき散らしておきながら
肝心のスピードは60kmそこそこしか出せなかった。

それでも
ある年齢を越えた、たくさんの大人たちにとって、
この車は我が家にやってきた初めての自家用車。

僕たちは
本名のスバル360ではなく
「スバルのボンボコ」
と呼んでいた。

今はこんなだけど
未来は必ず素晴らしいものになると
信じていたあの時代の
ノスタルジー。



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