早春の美ヶ原へ登る



松本のシンボル松本城を正面から眺めると、
ちょうど背景のように広がるなだらかな稜線が美ヶ原です。


松本駅を挟んで反対側に広がる雄大な北アルプスに比べると女性的な優しい山容ですが、
高度は2000mにおよび、ここで毎年開催されるヒルクライムレース「ツール・ド・美ヶ原」は一般参加可能なレースのうちで国内で最も過酷といわれています。
今回はこのレースコースを走ってみました。




スタート地点の浅間温泉へは松本駅から2kmほどの至近距離です。

つつましい温泉街のゲートをくぐると、
山の斜面に逆らうように切り開かれた急登が始まります。
ここから尾根筋の美ヶ原スカイラインへ合流するまでの3kmほどの林道が
このコースの核心部といえるでしょう。
15%~20%程度の急傾斜が休むまもなく続きます。



レース結果を見ると、
全長21kmのコースを速い人は1時間程度で登り切ってしまうようです。
平均時速20km以上!
まったく、すごいもんですね。
今日の私のメーターは10kmを越えることもできないっていうのに。





ひーこら言いながら美鈴湖までたどり着くと、
ようやく傾斜は「並」のレベルに収まりました。




林の中縫いながら道は少しづつ高度を上げていきます。
それにつれ道端の木々は少しづつ背が低くなっていき、
最後の坂を登り切ると視界が一気に開けて目の前の世界は山道から高原に変わります。


雲の上を走るような爽快な高原ロードを駆け抜けると、
スカイライン終点の駐車場まですぐに到着します。

ここかはら車両通行止めのオフロード。
でもゆっくりなら自転車でも通っていいそうです。






砂利道ですが、
牧場の作業車に踏み固められているのでロードバイクでもなんとか走れます。


美ヶ原のシンボル、美しの塔。

雲にも手が届きそう、、、って
あの雲は明らかに雨雲です。

。。案の定、お昼前からザザぶりの荒天となりました。
上空の寒気団から、冷たい雨が容赦なく滝のように落ちてきます。

せっかく松本まで来たんだから
霧ケ峰を抜けて八ヶ岳あたりまで走ろうと計画していましたが、
この厳しい雨では撤退せざるをえません。



ずぶ濡れになって
あまりの寒さに唇を震わせながら松本まで下ってくると、
皮肉なことに雲が切れて晴れ間が戻って来ました。



悔しがっても仕方ないので、
残りの時間は
お城でまったり日向ぼっこ。


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