筑波山を8の字周回



今年の春は歩調がゆっくり。桜の蕾もまだ固いままです。

けれども寒さはすっかり和らぎ、風がだんだん柔らかくなってきました。
もう凍える空気に身を切られながら坂道を下ることはなさそうです。
そろそろ自転車のシーズンを再開できそうですね。

それではまず手始めに筑波山。
標高も手頃で雪がついたりしてませんし、アップダウンの豊富な稜線を走れば
坂道を登る感覚を思い出すことができるでしょう。


そこでルートは、筑波山スカイラインから入って加波山まで足を伸ばし、帰りは峠を越えてフルーツラインを学研都市まで戻ってくるという100km弱のつくば満喫コースとしました。


朝の空気が冷たかったので早くに出かけるのを躊躇してしまい、つくばエクスプレスで終点つくばに着いたのは午前10時とちょっと遅め。天気はいいけどまだ少し肌寒い。
幸い風は弱めなので、少し走ればあったまってくるでしょう。


標高は500mちょっとですが、関東平野にひょっこり生える筑波山は他に遮るものがなく
少し登るだけで広大な展望が開けます。

つくば山スカイラインの舗装は綺麗で、なかなかに走りやすい。
交通量も比較的少なく、青空の中、時おり聞こえる鶯の声を聞きながらのんびり快適に登っていきます。


お昼前に女体山の直下つつじヶ丘に到着。
ケーブルカーの終点で広大な駐車場とレストハウスがあります。
女体山の登山口には、「がま洞窟」「果樹狩り」「子授け地蔵」「滑り台」「ゲームコーナー」と、昔デパートの屋上にあったようなカオスなパラダイス。妙に懐かしい。

「秘宝館」とか、そんなのまでありそう。


さて、メインストリートのつくば山を過ぎると、少し下って「きのこ山」への登りにかかります。可愛らしい名前とは裏腹、きのこ山への上り道は狭くてガタガタ、山肌から滑落した1m四方はあろうかという落石が所々で道幅を狭めています。

こんな場所は交通量も少なかろうと思いきや、なにやら大きなバンタイプのクルマがやたらと走りすぎていきます。

ん、上に旅館でもあるのかいな。と思っていたら、これでした。



パラグライダーのプラットフォーム。

休日ともあって大盛況です。
大勢のパイロットたちが関東平野を見渡す高台から豪快に飛び出していきます。



その光景を眺めていたら、「忍法ムササビの術。」を思いだし、そしたらグライダーの翼が風呂敷に見ててきて、つい一人でニヤけてしまいました。

インストラクターらしいお兄さんが飛行前の安全チェックを行いながらチラリとこちらに送る鋭い視線に
「自転車に跨った怪しいオヤジがニヤニヤしながら眺めてるぜ」

という不快を示すメッセージが込められていることを察知し、そそくさとその場から退散したのでした。



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