田植えの頃〜白馬村青鬼集落


胸を突く急細坂の一本道を
くねくねと蛇行しながらひとしきり登り詰めると

それまで壁のように迫り立っていた左側の斜面がふと開け
集落の入り口に辿り着きます。

異形の者を「お善鬼様」として敬い
共に生きた心優しき人々の村、「青鬼集落」です。

急峻な谷に流れる小さなせせらぎが削りとった僅かな平地を
幾重にも重ねて拓かれた棚田の上に立てば
眼前には雄大な白馬三山が聳え
水のはられた田映る空の色に山が連なり
ため息が漏れるほどの美しい景観を見せてくれます。


2年前の神城断層地震はこの地にも大きな被害をもたらしたそうですが
今も復旧の作業が続けられ、人々の暮らしは繋がれています。

少しづつ積み重ねていいく
諦めない本当の強さを見たような気がして
胸の中が少し、熱くなりました。


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