平安の煌きを再び〜宇治平等院鳳凰堂


平成の大修復を終え、平等院の屋根瓦に金色の鳳凰が戻ってきました。


修復前の鳳凰堂は
千年の時が醸し出す
重厚な塵に包まれて、それはそれなりに
貫禄があって素晴らしかったのですが
積年の劣化は色褪せのみならず
建材にまでもおよんでいました。
修復によってそれらが丁寧に拭い取られ、改められた朱と金箔を纏うことで栄華を極めた藤原氏の雅な煌きが蘇えったのでした。


最新の研究で当時の色を忠実に再現したと言われる塗料は、それでも今はまだ真新しすぎて違和感があるかもしれませんが、これから刻む時間に再び熟成されてゆくのでしょう。
ここへ見物しにやってきたすべての人々が西方へ去ったその後も。













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