中世の町並み〜今井町






光を屈折させるのと同じように
時の流れを緩やかにするレンズがあるのだとすれば

この町は

その不思議なレンズで囲まれているのかもしれません。

奈良橿原市の今井町。

武力で領土が切り取られた戦国時代に
経済力によって自治を成し

幕府の支配下に置かれた後も
なおその独自性を守り続け

時代の流れに呑み込まれること無く
近世以前の佇まいを
今に繋いだ稀有な町です。

独自の時間を生き抜いた
白黒の似合う鄙びた町並みは
ただ「古ぼけた」という一語では表せられない
独自の価値が醸しだされている
そんなふうに思えます。


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