里の風景 路傍の石仏


畦道のつきあたりで
こんもり盛りあがった坂の上
古い樫の木の、木陰の分だけ均された
小さな平にじっとたつ、馬頭観音の石仏たち。


安寧を願い
亡くした時にはそれを弔い

群れ重なった石碑の数は
共に田畑を耕す牛馬への
情けの深さを示すのでしょう。

代掻きの仕事は機械に替わり
馬は姿を消しましたけど

残された石碑に手を合わせ続ける
そんな人のひとりでいれたらと
そんなふうに思うのです。


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