北摂朝練コース!


お正月気分でまったりとした時間を過ごす間に、随分前に書き始めたけれど途中で途切れてしまった北摂ホームコースの紹介を再び。

普段はこのルートをトレーニングと称してガシガシ走っているので、記事の写真を集める余裕はなく、シーズンオフ(寒いので走る回数が少なくなっただけですが)の今になってようやく続きが書けるようになりました。まあ単に、寒さにかまけて部屋でぬくぬくとしてたら出歩く機会が減り、ネタに困ってたら思い出しただけという話もありますけどね。

ともかく、まずはルートの確認から。
北摂とひとことで言ってもエリアは広いので、まるまる一日あそべるコースも設定できちゃいますけど、日々の練習にはもう少しお手軽なほうがいいでしょ。
なので60km足らずの距離にして、「ん、これなら朝イチに出れば午前中に帰ってこれる?」ってことで北摂朝練コースと命名してみました。
ま、お手軽なのでついついノンビリしてしまい、出発はいつも昼前なので朝練にはならず、名前が泣いてますけどね。


それでは、コースに沿って走ってみましょう。

スタート地点:長ヶ橋北詰
茨木から府道46号線を北上した長ヶ橋北詰のコンビニ前がスタート地点。コース上にコンビニはここ一軒だけなので、用事があるなら済ませておきましょう。この信号を左折しGS前を通過した先の信号をさらに左折してちょっと斜度のある坂をひと登りすると、目の前にながーい直線の坂道が見えてきます。



1st Heat 山手台
ここが最初の”ヒートスポット”、山手台の上り坂です。距離は約1.5km、8%の斜度がゴールまでずーっと続きます。負荷が一定なので、ペースを整えるにはちょうどよろしい。序盤なのでユルユルと取り掛かりましょう。ユルくてもフィニッシュする頃にはちゃんと心拍はバクバクあがっていることでしょうからご安心を。


直線を600m行った先のT字を右折したあたりで、なんとなく斜度があがるような。でもゴールはすぐそこ。ほら、その見晴らしのいい公園前のバス停がピークです。
山手の閑静な住宅街にお住まいのオバサマたちが、ベンチで和やかにバスをお待ちになっておられますので、不審がられないように息を整えてから通過しましょう。



interval 府道1号線
アガった心拍を収めるためノンビリ流しながら適当なところを左折すると、114号線に合流します。そこを右折してちょっと登り、陸橋の下をくぐる手前で左折です。きっとこっちじゃないだろうなーと思えるようなマイナーな感じの単車線の入り口から下り始めます。マイナーな感じではありますがこれが栄えある府道1号線。万博公園方面へはここが一番の近道なので、交通量は見かけとは別で多いです。しっかりキープレフト&減速を。



2nd Heat 110号線
あたったT字路が110号線。ここを右折したところからが第2ヒートの始まりです。5%の緩斜登坂が4kmほど。心もち回転を速めていきましょう。路面状況はいいですが、採石場が近いので頻繁にダンプカーが行き来します。左脇を行儀よく走ってないとデッカイ音のクラクションをブイブイ鳴らされてしまうかもしれませんよ。



interval? 泉原
ゴールは泉原交差点。ここを左折します。インターバルっていうには少しキツイ坂が続きますが、それもそのはず、この場所は「天狗岩」「多留見峠」っていう、ここいらでは知られた激坂ルートのスタート地点ですからね。


小学校脇から集落を通りぬけ、炭焼小屋を過ぎたあたりで見える右手の石が「多留見峠」の、そのちょっと先にある急坂を登ったあたりが「天狗岩」の、それぞれ入口になってます。勾配はどちらも16%程度ってどっかのサイトに出てましたけど、行ってみた感じではなんかもっとキツイような気がします。エムな自覚のある方はお試しあれ。



3rd Heat 勝尾寺
インターバルなはずなのにアガってしまった心拍は、下りの間に静めます。道路に縦溝が現れ、「タイヤにひっかかりそう!」ってビビってるうちに4号線に出会います。
ここから勝尾寺までの登りが第3ヒート。5%勾配の1.5km、カラダもすっかり温まってきている頃合いなので、そろそろ出力全開できそうです。でも公道ですからね、モガイて蛇行なんかしたらイケませんよ。特にゴール手前はちょっぴり傾斜がキツくなりますから無理して頑張りたくなりますが、後ろからのクルマに気付かずに危ない目にあうかもしれません。車線と危機意識は常に保つように心がけましょう。


勝尾寺前の横断歩道がゴール。お寺の入り口にはゲートらしきものがありますが拝観料は無料なので、一息いれがてら境内を散策してみるのもいいでしょう。いたるところに置かれたちっちゃなダルマたちが迎えてくれます。



4th Heat 箕面川ダム〜高山
勝尾寺前から道なりに進むと有名な箕面の滝に行けますが、コースはその手前で高山方面へ右折。しばらく進むと石積みの傾斜が美しい箕面川ダムが見えます。しばし和みましょう。トンネルの出口が第4ヒートのスタートです。


ときどき下りも交じるので勘違いしますが、ジツはけっこう登ってます。勝尾寺ダッシュの乳酸が溜まったままなので、ここでのスパートは何げにツラい。距離は約3.5km、そろそろ息もアガってきたでしょうか。


ゴールは高山公民館の信号前。ちなみに高山っていうのはアノ高山右近の生地だそうな。
まあ、彼を知らない人にはどうでもいい情報ですが。建物の裏手には美しい棚田があります。



憩いのスポット レストランふるさと
高山から下って423号線に入り、右折してちょっと北上したところにあります。山中でレストランは貴重な存在。しかもここに来るのはちょうどお昼ころなので、いつもサボってメシを喰うことになります。


冬には期間限定の地元名物「シシうどん」がラインナップされますが、未だに食べたことはありません。


5th Heat 妙見山
駐車場脇の小さな橋を渡り、ぐぐっと登ると妙見山への参道と合流します。
山村の集落ですが坂はかなり急で、住まわれている方々の足腰はきっとそうとう丈夫なのに違いありません。この辺から法輪寺あたりまでが第5ヒートでいちばんキツイ傾斜です。ピークまでは3.5kmほどあるので、ここで足を使いすぎると最後までスプリントできないかもしれません。


目指すピークはコース上の最高高度です。同じような光景のヘアピンカーブが続くので、ゴールが遠く感じますが、補給したてのエネルギーを惜しまず出しつくすくらいの勢いでガシガシ登りましょう。


写真のこの辺(ってもどこかわかりづらいですが、)がゴール。妙見山までスプリントするんなら、まだここは中間地点です。そのうちもっと強くなったら、ここからさらに加速してやろうという野望を密かに抱き続けていますが、そんな日が来るかどうかはわかりません。


道なりに流すと分かれ道。左へいけば妙見山ですが、頂上で行き止まりなのでお詣りする気がなければ右折します。


坂を下ると鳥居が見えます。察するに今下ってきた道が妙見山への本参道ということなのでしょう。ですが結構荒れている上に見通しが悪く、初詣や紅葉の季節には車両の通行が禁止になるほどです。車幅の広い対向車が来ると自転車でも避けづらいので、しっかり減速して慎重に下ってください。左に曲がると野間トンネルを経て能勢町へ。コースは右折で423号線へ戻ります。


軽く流して清阪峠へ
コースの核心部をこなした充実感を抱きつつ、423号線を下ります。後は帰路ということになりルートの選択肢はいくつかありますが、銭原を抜けて清阪峠へ至る道が変化があっていちばん楽しいと思います。ちゅうわけで、109号線を右折。記事冒頭の「愛郷」の碑が建つなだらかな田園の丘を登り、いくつかの緩やかなアップダウンを経て見山郵便局前の交差点を左折します。ちなみにこの道も交通量が少なくて適度な負荷があり、スプリントする条件は整っていますけど、残念ながらワタシはそんなに強くない。ここは「ダレない程度のシメ具合で走る」って程度が精一杯です。


清阪峠に入ると突然道幅が狭くなり、ジェットコースターのようにヘアピン続きのワインディングに突入します。細かなアップダウンを交えながらコーナーをクリアしていく感じはクロスカントリーのレースみたいで楽しめます。でもクドいようですが、ここは公道なのでルールとマナーは守ってくださいね。

Last Heat 九折〜田能

清阪峠を下って46号線に合流し、少し下った徳圓寺前あたりに九折(つづらおれ)というちょっと魅力的な地名表示があって、その脇から田能へ抜ける林道733号線で最終ヒート。5%程度の緩斜登坂で、地名の通りヘアピンを混じえたコーナリングも同時に楽しめる美味しいコースです。


クドすぎますが、いくら交通量が少なくっても誰も通らないってわけじゃありません。ブラインドコーナーを攻めたりしたらイケませんよ。


二料の集落を過ぎ、ステキな煉瓦煙突の二料山荘が見えるあたりまで来ると道路は広く見通しもよくなります。ここなら思いっきり心拍がアガるまで回せるかも。それだけのアシが残っていればのハナシですが。


ちょっとシュールな炭焼き小屋のコーナーを曲がってすぐのピークがゴール。
ラストスパートで最大心拍を叩き出せるくらい強くなれれば、という願いは、いつもここで打ち砕かれます。


樫田郵便局前の自販機に「まいどお疲れさんーっ」と労われて差し出される(いや、ホントに大阪弁をしゃべる自販機なんですって!)ミルクたっぷりの缶コーヒーを飲みつつ、樫田小学校のバックに広がる青空を眺めて「今日もよく走ったね。」と、ひとり悦に入る。これがささやかなご褒美です。

ここからは6号線沿いに高槻市内までずーっとダウンヒルが続きますが、途中に採石場があって大型ダンプが頻繁に行き来しています。ホントしつこいですが、ここで攻めてもトクなことは何もありませんので、無理せず穏やかにいきましょう。










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