星のいとでんわ


遙か空の彼方から
こぼれ落ちてくる
星たちのささやきを

すくいとるために手をひろげる
野辺山の国立電波天文台。



そびえたつ巨大なパラボラは、
何万年もかけてたどり着いた
細い糸を伝わるような、消え入りそうな僅かな振動を
なんとか聞き逃すまいと

農耕トラクターがゆっくりと渡る踏切の先で
我慢強く、聞き耳をたてているのでした。

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